健康管理指導がほおぷATの役割
「健康管理」というと、ちょっと大袈裟な表現ではありますが、
健康を維持すること、または、疾病やケガから健康な状態へ戻すこと、これは、どんな人にも欠かせない大切なことです。
身体的な状態だけでなく、心理的にも穏やかで、元気でハツラツとした状態、つまり心身共に健康体であることを拒む人は、おそらくいないでしょう。
しかし、その健康という状態を維持する、または健康的なカラダになる、というのはそう簡単なことではなく、多くの方がその困難さを理解しているのではないでしょうか?
今の体の状態、体重、筋肉・脂肪の量、血液成分の状況、内臓状況など、自分のカラダとは、特別な基礎疾患を元々お持ちの方以外は、そのほとんどが、これまでの自分の生活習慣の積み重ねの結果と言えます。
極端な表現をすれば、必要以上に沢山食べていれば体重は増えていきますし、激しいトレーニングを積んでいる人は相応なカラダつきになるものです。血液検査によって出てくる異常値とされる成分の中身だって、日頃の不摂生(暴飲暴食、偏食、運動・睡眠不足など)が要因となることもしばしば。
沢山食べているのに体重が増えない人がいるとすれば、それは食べる(摂取)量以上に、使う(消費)量が多いことが予想されるので、沢山動いている人か、代謝系疾患をお持ちのどちらかでしょう。
人々が理想とする健康の形は様々かと思うのですが、一般論として想像すると、
病気やケガが少なくて、かつ何かあってもすぐ元気に戻れるような人、そんな人を健康な人なんてイメージしているのかなと思います。(違ってたらすみません。違うパターン教えてください!)
今回の話でいう「健康」のイメージはそのイメージで進めていきます。
タイトルにあるように、「健康管理」を「健康マネジメント」なんて表現でも言ったりしますね。
「健康を管理(マネジメント)する」というと、お堅い表現ですが、単に元気な状態でいるために色々と工夫しようね!って話です。
健康的な状態でいられるには、日頃の生活習慣を良いものにしていくことが非常に大切です。
カラダの状態は、日頃の行いの結果です。
健康か不健康かは、極論、日頃の行い、つまり「過去、何をしていたか?」に左右されるということ。
過去の習慣の結果が今の健康状態を指す、ということですね。
ならばその過去の生活習慣を見直したり、改善できることは改善して、より良い形にすることは、その結果も変わってくるよね!って話になります。
時間の流れとして「習慣→結果」です。その逆ではありません。
健康を語る上で、大切な考え方の一つです。
良い生活習慣は、
①運動「適度に動くこと」
②栄養「バランスの良い食事を摂ること」
③休養「十分な睡眠をとること」
言い換えれば、「良く食べ、十分に寝て、適度に動きましょう!」です。
言葉にするとたったこれだけで、簡単なことに見えますが、
実践するとなると、人それぞれの生活環境、趣味嗜好、基礎的状態(基礎疾患や基礎疾患、家族歴など)が異なるため、運動の適度な加減や、バランスの良い食事とは何を指すのか、十分な睡眠量はどのくらい?なんて、一様に語ることはできません。
みんな違うから、その人の特徴に合わせて、健康を高めたり、維持すること、これを「自ら行う」ことが何よりの健康管理となります。
僕はアスレティックトレーナー(AT)として、相手の健康意識を高めたり、自ら健康管理できるように導くことに使命感を持っています。それをしないと、真の健康指導になっていないと考えているからです。
ATとして、スポーツ選手だけでなく、様々なクライアントさんと関わらせていただいてますが、相手の方と四六時中ともに過ごしているわけでもなく、普段の生活にまで全て目を配ることはできません。不可能です。
ATルーム利用に来る方々は、僕のみている前では、僕の管理下において、健康管理ができますが、それでは全くもって足りないんです。普段の生活の時間が圧倒的に長いんですから。
健康という状況を作るには、兎にも角にも、普段からの生活習慣そのもの、全てが関わってきます。
週に1〜2回ATルームに来て、1時間程度の活動が体を作るわけではありません。(体を作る何らかのきっかけや促進にはつながっているとは思います)
むしろ、ATルームに来ていない時間の過ごし方がどうであるのか?によって、自分の健康状態は左右されると言っても過言ではないと思うのです。というか、それです!
だからこそ、僕たちATの役割の一つとして、
関わるクライアントさん達には、「自ら健康管理できる状態」へ、指導していく必要があると考えています。それができなければ意味がないとさえも思っています。
中には、自分で管理は難しいからATに丸投げしますという方もおります。
気持ちは理解できなくはないのですが、現実問題、全て丸投げされても対応は不可能です。
24時間共にしているのは紛れもなく自分自身のみであり、僕ではありません。
仮に、丸投げするというのであれば、「あなたの24時間完全に僕が管理しますので、行動全て報告頂き、あとは指示に従ってください」と伝えると、「それは嫌です!」と即答されます!笑
そりゃぁそうでしょう。笑(僕も絶対に嫌です!)
自分の生活全てに他人から口出しされてたり監視される?
そんな不自由な生活、窮屈で頭おかしくなっちゃいそうですよね。
プライバシーもへったくれもないわけですし。
極端な例ではありましたが、健康管理をしなければいけない人は、紛れもなく「自分自身」に他なりません。ここは忘れてほしくないんです。
残酷な話ですが、健康であるのか否かは、極論は自分次第だということです。
_________________
【補足】自分のコントロールできない基礎疾患や遺伝的疾患をお持ちだったり、天災、事故に伴い健康を害している人もいるので、不健康な人を全て自己責任と言いたいわけではありません。自分の意志でどうしようもない方々も社会には多数存在し、そうした方々以外の、自分で予防することが可能な人々への注意喚起とした趣旨での投稿であることを補足しておきます。
_________________
その自分で行う健康管理について、何をどうすれば?どのくらい?何を気をつければ良いのか?など、
自分で考え行動できるように指導していく専門家がATなのだと僕は考えます。
健康管理のゴールは「自分のことは自分で行う」という自己管理能力を高めることです。
健康でいたいと願うのは、紛れもない自分自身なのですから。
そう考えると、健康かどうか、どうでも良い人もいらっしゃることでしょう。
それが不摂生な生活へとつながっていると思いますが、ご本人がそう思っているならば止めようがありませんね。本人の意志を尊重したいので。
一方で、健康でいたい、少しでも健康的なカラダになりたいと願う人達には、やはり自己管理能力を高めることが必要なので、こちらは声を大にして伝えなければなりません。
健康という概念が広いので、そのためにした方が良いことはあまりにも多い。
一方で、健康のためにしてはいけないことや、気をつけてほしいことは、した方が良いことよりは少ないので、こちらを押さえておくと便利です。
そして、細かな方法云々よりも、なぜそうなのか?という意味や目的を理解すると、適切な考え方、思考ができるようになります。
僕たちATは、健康管理ということを、別な視点で「リスク管理」という視点で学んでいます。
リスクを知っているから、他の代替案を提案し、より安全な方策を実行します。
そのリスクがなぜリスクなのか、意味を知っているから、その意味をお伝えして、リスクの共有を行い、ATの頭にあることを相手の頭の中にインプットする。
そうすると、ATだからリスク管理できるということではなく、
ATからリスク管理の指導を受けたから、「自分でリスク管理ができるようになる」
こんな感じで僕は考えてサポートしています。
そうは言っても、現実はそう甘くなく、自分でリスク管理できるようになるまでには、それこそ個人差が大きく、中々うまくいきません。
それでも僕は、そのゴール、「自分で健康管理できるようになること」を諦めません。
相手が諦めるかどうかはコントロールできる話ではないですが、
自分が諦めるか否かは、自分次第です。
僕は、ただ、諦めたくないから諦めない。ただそれだけです。
難しいことを選択しているつもりなので、失敗はつきものですし、成功する数の方が少ないのも現実。
でも僕は、その成功の数を一つ、また一つと増やしていきたいです。
失敗を少なくする考えは、個人的には苦手です。
だって、僕の理想は簡単なことじゃないので、失敗確率の方が圧倒的に高く、失敗の数を数えたらキリがない可能性も非常に高い。
そっちじゃなくて、可能性は低くとも、成功を願うというチャレンジャーでい続けたいと考えています。
僕にとっての成功は、相手の健康意識が高まり、相手自身が自ら健康でいられるように、自立できた時に達成します。
相手の健康を真に願うから、僕は自分の願いに忠実に活動していきます。
これが僕のほおぷ(HOPE:希望)だからです。
引き続き、ほおぷをよろしくお願いします。
アスレティックトレーナー(AT)小野勇太