傷害予防とアスレティックトレーナーの役割

アスレティックトレーナー(AT)は、スポーツや日常生活での怪我を防ぎ、パフォーマンス向上をサポートする専門家です。単に怪我の治療を行うだけでなく、怪我の発生を未然に防ぐ「傷害予防」が重要な役割となっています。誰だって傷害(ケガ)はしたくないものです。・・・でも、ケガは完全には防ぎきれないこともジレンマの一つですが・・・。


アスレティックトレーナーの主な役割

  1. 評価とリスク管理
    • アスリートや一般の人々の身体機能を評価し、怪我のリスクを特定します。
    • 動作分析を行い、不適切なフォームや過度な負担を修正します。
  2. 傷害予防プログラムの設計
    • 個々の体力や競技特性に合わせたトレーニングやストレッチを提案。
    • 正しいウォームアップやクールダウン方法を指導します。
  3. 応急処置とリコンディショニング
    • 怪我が発生した場合、現場で迅速な応急処置を行います。
    • 怪我の回復過程をサポートし、安全な復帰を目指します。
  4. 健康教育と啓発
    • 怪我を防ぐための知識やセルフケア方法を普及。
    • 栄養管理やメンタルヘルスにも対応し、総合的な健康管理を行います。

未来に求められる役割と仕事

1. 高齢者や一般社会への対応

スポーツ現場だけでなく、高齢者の転倒予防オフィスワーカーの健康管理など、広い分野での需要が高まっていくことが期待されます。高齢社会の日本において、日常生活での怪我を防ぐサポートは今後さらに重要ではないでしょうか?介護予防としての運動を取り入れる考えは普及しつつあると思います。一方で、より具体的な予防訓練となると、アスレティックトレーナーの専門性が活かせるのではないかと僕は考えています。

2. デジタル技術の活用

AIやウェアラブルデバイスを活用し、リアルタイムでの動作解析や健康状態のモニタリングが進化しています。アスレティックトレーナーは、これらの技術を駆使し、より高度な予防策を提供することが求められていくと思います。そんなことを記事にしている僕ですが、中々使い慣れないものには抵抗感も強く苦手意識もあります(笑)ただ、より便利で、かつ相手のためになるものであるならば、自分の成長にも繋げられるし、取り入れない手はないです!時代の変化についていけるように、頑張りたいところです!

3. メンタルヘルスのサポート

怪我の予防には心のケアも欠かせません。アスリートや一般の人々がストレスなく活動できるよう、心理的サポートもアスレティックトレーナーの重要な役割になります。この心理的サポートが、特に重要ポイントだと考えています。ケガの予防も然り、一度発生してしまったケガや痛みに対して、再発予防に向けたリコンディショニングを行う際にも必要なサポートです。スポーツ選手だけでなく、オフィスワーカーなどの社会人の方であっても、高齢者の方々であっても、ケガや痛みをきっかけに、痛めるのは身体的なものだけではありません。心も怪我をしているような状態が想像されます。心の状態は中々表面にはっきりとは出づらく、詳しくヒヤリングしたり、相手の行動パターンや言動、表情、仕草の変化などからようやく想像できるものであったりしますので、丁寧なサポートが不可欠です。心が崩れては、何事も手につかないことは容易に想像できますね。心へのケアも含めたサポーターとして、アスレティックトレーナーが担う責任は大きく、かつやりがいのある仕事とも言えるのではないかと僕は考えています。


まとめ:未来に向けたアスレティックトレーナーの使命

アスレティックトレーナーは、単にケガを治す存在ではなく、「ケガを未然に防ぎ、健康を守る」スペシャリストです。今後は、スポーツの枠を超え、社会全体の健康と安全を守る役割がますます求められていくのではないでしょうか?

僕は少なくともそのように考えています。

自分のお店、「ATルームO's hope ほおぷ」は、そんな未来のアスレティックトレーナー像をイメージしています。

未来のATの形を、自ら創造し、ATが当たり前になる時代に向けて日々精進していきます。

JSPOAT(予防の専門家)小野勇太


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