睡眠不足はダイエット失敗のもと?

今回は「ダイエット」についての投稿です。

僕はアスレティックトレーナー(AT)としてダイエット相談を受けることも多々あるのですが、基本的な考えとして、『運動・食事・睡眠』この3つのバランスをしっかりと整えることが重要と捉えています。

その3つの習慣、つまり『生活習慣』にこそダイエットの成功可否を分けるポイントが隠れていると思うのです。

運動不足では代謝が上がらず、消費が少ないので肥満になりやすいのはイメージしやすいでしょう。

過度に食事を摂り過ぎれば肥満になることも、容易に想像できますね。

一方で、睡眠不足がダイエットと関係あるの?ってところなんですが、

関係ありますよ!ってのが今回の話です。

ダイエット時には、余計な食事量を抑えることは、とても重要です。

全く食べないようにすると言う意味でなくて、「食べ過ぎを抑えること」が必要なのですが、そもそも「食べたい」という欲求、食欲が強かったらどうでしょう?

欲が出ているものを抑える我慢は、中々ストレスになるものです。辛いですねぇ。食べることが好きな人達ならば、特にしんどい体験になります。

その食欲増進作用のあるホルモンに、「グレリン」っていうのがいます。

その反対に食欲抑制作用のあるホルモンもいて、こちらは「レプチン」って言います。

ホルモンは、体の環境を一定に保つ(恒常性)ために必要なものです。

例えば食事では、主なエネルギー源として炭水化物(糖質+食物繊維)を摂取すると(食後)、その糖質を吸収することで血管の中の糖が高くなります。これが、食後の血糖値が高くなるという話ですね。(余談:血糖値の話に関しては、一般の方々も割とお詳しい印象です)この血糖値が高いというのは、血管の中に糖質(詳しくは血中グルコース)がたくさんある状態で、この糖質は各細胞のエネルギーとして活用されます。糖質は細胞に取り込まれて役目を果たすので、血液の中にいつまでも居続けられても困るんですね。ちなみに、この血管の中の血液中にいつまでも糖質が残り続けている状況が血液の高血糖状態であり、このままでいると、尿中から放出されて、いわゆる糖尿病という話に繋がります。尿から糖が出るのは正常ではないということですね。それでは困るので、血液の中にある糖質を細胞に取り込む作用があるのが「インスリン」というホルモンです。インスリンは、主に血管の中の血糖値が高くなると、それを察知して分泌が高まるホルモンで、血糖値を下げる唯一のホルモンとも言われます。(ちなみに血糖値を上げるホルモンは複数います)。こうして、血液中の糖質(血中グルコースの濃度)をコントロールしているわけです。

話を戻して、「睡眠不足」となると、実はグレリンっていうホルモン分泌が増えると言われているんです。

合わせて、睡眠不足によりレプチンというホルモン分泌が低下するとも言われているので、

睡眠不足は食欲増加作用が増していて、かつ、食欲抑制作用が働きにくい状況、

要するに、睡眠不足はすっごくお腹が空いて、沢山食べたくなるってことですね!

しかも、面白いことに、睡眠不足になると、お菓子(ケーキ、クッキー、アイスクリーム)や塩味のある食品(ポテトチップス、ナッツ)、炭水化物食品(パン、パスタ)を欲するという傾向も見られるようです。

※MCメディカル出版:内分泌のふしぎがみるみるわかる!栄養療法にすぐ活かせるイラストホルモン入門参照

睡眠不足、夜更かししてるとお腹すいて、食事のとり過ぎに繋がるリスクがあるわけですね!

これはダイエットの天敵です!睡眠不足にならぬようにしっかり寝ましょう!

欲求をコントロールすることが、SNSの普及によって、時間関係なく面白いコンテンツが増えたので、寝る前にSNSに没頭してしまい、ついつい夜更かし、睡眠不足となりがちな現代人にとって、

そうした生活習慣そのものが肥満になりやすい環境とも考えられます。

ダイエットするには、そうした生活習慣の見直しは成功への近道かもしれません。

アスレティックトレーナー(AT)小野勇太

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