健康的な運動習慣づくりにはAT

運動、トレーニングによって起こるカラダの変化として、骨密度アップ、筋肉量アップ、筋力アップ、筋持久力アップ、柔軟性アップ、スピードアップ、バランス能力アップ、体脂肪減少、血糖値低下、代謝アップなど、見た目が若くなる、姿勢が良くなる、慢性痛が軽減または解消する、軽度のうつ症状は軽減または解消するなど、たくさんの良い結果をもたらすことが期待できます。

その結果を引き出すには、一人一人の体力に応じて、その人が目標、目的とするものに必要な運動、トレーニングを実行継続することにより、ほとんどが成長します。この「ほとんど」という意味は、例えるならば、極限までカラダを鍛え上げたオリンピックメダリストなどのように、もうこれでもかというほどに成長させきった人の場合には、そこから更に成長するというのは至難の業。(絶対に成長しないわけじゃありませんが。)

一方で、普段それほど運動、トレーニングを実施していない人、あるいはスポーツはしているけれど、カラダを強化するトレーニングをしていない人などの場合には、ほぼほぼ、いや必ずと言っても過言ではないですね。絶対に変化、成長します!

「成長」、つまり以前の自分よりも成長する、前進するということを成果、結果とするならば、運動やトレーニングを行えば必ず結果はついてくるものなのです。

ただし、その効果の発生期間には個人差と、そこに至るまで行ったトレーニング強度、量、頻度、栄養・休養の有無、基礎疾患の有無、生活習慣など、あらゆる要素が複合的に絡み合ってきます。

とはいえ繰り返しになりますが、「必ず成長する」んです。

ここを専門家たちはよく理解しています。

この運動、トレーニングを継続していくと、その未来に起こりうる変化が予想できるので、その未来に向かって、今必要なことを指導する存在、それがトレーナーですね。

このトレーナーには大きく2種類に分けられると僕は考えています。

一つ目は、ジムでトレーニング指導しているムキムキ系の人達、あるいはしっかりとトレーニング資格をお持ちのS&Cコーチ、またはパーソナルトレーナーです。こうしたトレーナーの方々の特徴は、「ある目的の期間内に成果を上げる」プロとも言えます。

ここで重要なのが、ある目的の「期間内に」です。

運動、トレーニングを実行・継続すれば必ず成長するのですが、試合や大会出場を狙うアスリート達のように、トレーニング効果のピークをどの時期に達成したいかどうかという面において、いつでもいいから成長してくれ!というわけにはいかない人達がいます。そんな人達からすれば、狙った時期に最高の状態へカラダ作りしていくためのトレーニング計画が必要です。

その計画というのは、細かに分析が必要なことも多々あるので専門領域といえます。

トレーニング計画となると、トレーニングフォームだけの話ではないからですね。トレーニング強度、量、頻度、栄養内容、タイミング、休養の取り方、細かく指導が必要となります。

僕の保有する資格、公認AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)でも、学びはしますが、S&Cコーチ達の方が優れた専門性を持っていると僕は考えています。

スポーツ選手達でいうと、競技力向上というのは、極限まで鍛えている選手を更に向上させるわけですので、先に伝えたように至難の業。それを向上させる専門家としてS&Cコーチがいるので、卓越した専門性と言って過言ではないでしょう。

よって、目標期間が明確で、しかもそれまでの期間が比較的短いような場合においては、S&Cコーチなどのトレーナーを選ぶことが良いと僕は考えます。

そして二つ目として上げるトレーナーが「公認AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)」です。

こちらは、特に安全性を重視した教育を受けており、スポーツ傷害(骨折、脱臼、捻挫、打撲、肉離れ、筋腱損傷など)の評価、応急処置、医療機関への受診を促し、医師からの指示範囲内での段階的なトレーニング指導、悪化や再発防止に向けた予防教育までも対応可能です。

ちなみに、公認ATとなるための実技試験があり、ここでは医師が試験官となって、ケガの評価からケガ人への運動指導の安全性や妥当性を評価し、認定を受けたもののみの資格です。他のトレーナー系資格において、運動指導を医師がチェックするというのはないかと思いますので、公認ATの信頼度は、ある程度担保できる根拠と言えそうです。

そんなATが重要視していることは、兎にも角にも「リスク管理」です。

ケガを悪化させない、再発させない、発生させない、その為に考えうるリスクを抽出して、先に対策を打つことで、それらを「予防」します。

予防に特化していることから、あまり大きなリスクを取りません。リスク管理として。

なので、ATの指導は安全性を特に重視します。一方で、その成果(成長)には時間も相応にかかります。安全なことだと、運動・トレーニングの強度、量、頻度も少なくなりがちだからですね。

早く効果を引き出したいと、そこのギリギリを攻めるのですが、ギリギリの時点で高リスクですから、あまり積極的にこの選択肢をATは取りません。

確実に、より安全に前進する方法を選択するからです。

こう聞くと、トップアスリートからはあまり重宝されないのかもしれないなとも考えますが、僕が考えるS&CコーチとATの専門性の違い、ラインはここかなと考えています。

S&Cコーチにせよ、ATにせよ、運動・トレーニング指導を行います。

一方で、その専門性が異なる。

どう違うかというと、対象者のレベル、目的、目標達成期間において、短期間でより高度のものを求めるならばS&Cコーチ、長期間でじっくりと成果を求めるならばATという感じでしょうか。

どちらがいいかは、トレーナーを利用する側の判断かと思うのです。

どっちかだけでいいわけでもなく、どちらもいて良いのです。

飲食店が、定食屋さん、ラーメン屋さん、蕎麦屋さん、パン屋さんなど、「美味しいものを食べる」ためにいろんなジャンルのお店があるように。

「トレーナー」にもいろんなトレーナーがいていい。

一つにまとめることは、トレーナー側からしたら都合の良いことかもしれないけれど、トレーナーというサービス利用者からしたら、いろんな選択肢があった方がいいじゃないですか。

ずっと同じ食べ物食べる人もいれば、毎回違うお店に行く人もいるのと同じように、トレーナーにも多様性があって、それを利用する側が自分の都合に合わせて利用を変化していくことがあったっていい。

まだまだ、「トレーナー」という言葉が「飲食店」みたいな業界を指す言葉まで浸透していないように思います。

トレーナーにも色々いるんだよ!ってことを知ってもらいたいですね。

その中で、自分が誇りを持って掲げる「公認AT」の存在も知ってもらいたいです。

その為にもトレーナー業界自体が盛り上がることは非常に助かります。

”いろんなトレーナーがいていい”

これは僕の本音です。

決して公認ATだけいればいいなんて思いません。

ただ、公認ATの運動指導って、安全性が高くて、時間はかかるけど、必ず成長に繋がるから、アスリートとは異なる健康志向な一般の方や、将来の介護が不安な中高齢者層には特にオススメしたいトレーナーですよ!って僕は考え、そして実行中です。

僕のいるATルーム O's ほおぷでは、スポーツ選手のクライアントよりも、圧倒的に一般の方々の利用が多いです。

「いつまでに」っていう明確な時期はないけれど、ずっと健康的でいたいとか、繰り返すリバウンドを防ぎたい(長期的に痩せていければ良い)というクライアントさん達です。

それならば確実に、より安全に「良い運動習慣づくり」ができたら達成できる話。

習慣がつけば、あとはその後に結果がついてきます。

この習慣が身についた時、僕の指導が終了する日です。

ここは僕個人の考えではあります。

ATとしてクライアントと接する中で、自分の指導が終了する日を目指して指導しています。

クライアントが良い習慣を身につけるその日まで。

結果や成果は、良い習慣をしていたら必ず出る話ですから、僕はその成果に対してあまり関心が低いです。だって絶対成果出るんで。

僕が関心があるのは、クライアントがどうすれば「良い習慣を身につけれるか?」です。

難しいんですよ、これって。

でも、その難しいを達成したら相手の健康度はグッと上がる、と僕は信じています。

僕が考えるATの運動指導の成果はここにあります。

「健康的な良い運動習慣が身に付く」

ここまで導いて、さらにそれ以上を高めたい人にはその上のステージ、今回の話にも出しているS&Cコーチの領域を紹介したいですね。

S&Cコーチの方々からすれば、運動習慣づくり指導は自分達もできる!と言われそうですが、僕からすれば、S&Cコーチ皆さんの専門性は、すでに運動習慣のついていてより高度な目標をお持ちのクライアント向けの能力です。その素晴らしい専門性を発揮するのは、運動習慣づくりの段階ではないはず。ATは、ケガ人からの対応も含めて、基礎固めの段階が専門領域ですので、こちらはお任せください。

そして、その後はよろしくお願いします。

こんな風に考えます。

S&CコーチとATとの境界線を僕なりには持っているので、互いの専門性を活かして、クライアントの目的達成をサポートしていきたいものです。

良い運動習慣をみにつけたいなって人にはATがオススメですよ!

ATルームO's ほおぷのATが特にね!っと自分の宣伝もしておきたいと思います。笑

最後までお読みいただきありがとうございました!

アスレティックトレーナー(AT)小野勇太

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